2020年3月19日に開幕する、第92回選抜高校野球大会。
近畿地区から甲子園の地元である強豪揃いの兵庫県から、近年実力をつけてきた明石商業高校が今年の選抜大会にも出場。
4季連続甲子園出場となった明石商業高校。1年生からベンチ入りを果たし、今大会でも注目の中森俊介投手について色々調査していきます。
明石商業高校の2019年甲子園での成績は、兵庫県勢83年ぶりとなる、春夏連続ベスト4進出。
中森俊介投手にとって、4度目の甲子園のマウンドとなるので、雰囲気にも慣れてきているでしょうし、この春の選抜大会では、ベスト4以上の成績を残したいでしょうね。
そんな中森俊介投手とは、どんな投手なのでしょうか?
中森俊介(明石商業)の身長体重は?
中森俊介投手の身長は181cm、体重79kg。右投左打。
昨年の甲子園でのマウンドの姿を観ましたが、下半身がどっしりしていて、まさに投手(ピッチャー)向きの体格をしていますよね。
お尻が大きくどっしりしているということは、フォームの崩れが少なく、安定感が増し、球がすごく重いという特徴があります。
しかし昨年の夏以降、フォームを崩してしまい、本調子が戻らないまま秋季大会に突入。
2019年の秋季近畿大会2回戦の大阪桐蔭高校で、2020年ドラフト候補の西野力矢内野手に逆転スリーランホームランを打たれ逆転負けを喫し、ベスト8で敗退。
この悔しさをバネに、冬の走り込みをやったと思いますので、さらに下半身が大きくなり、体重も増えているのではないでしょうか。
ひと回り大きくなった中森俊介投手の、ひと回り大きい投球ができれば、甲子園優勝も見えてくると思います。
中森俊介(明石商業)の投球スタイル・球速球種は?
中森俊介投手の投球スタイルは、ワインドアップから腕を縦に振ってスムーズに投球する本格派投手(ピッチャー)です。
縦に近い回転軸でさらにスピン量が多いため、打者の手元でもボールが落ちにくく、力でねじ伏せるだけの実力があります。
速球、変化球の精度の高さ、ボールの出し入れがうまく、三振を取れる投手(ピッチャー)で、同世代の投手(ピッチャー)に比べると、実力はずば抜けています。
そんなストレートの球速は、最速151キロ。変化球も多彩で、スライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット。
いずれもキレがあり、特にスライダーは鋭く曲がり、精度も高く、その中でカーブも有効に使い、緩急を織り交ぜた投球術の引き出しの多さは圧巻です。
野球とは、まず、バッテリー(ピッチャーとキャッチャー)と打者(バッター)の心理対決から始まります。
バッテリー(ピッチャーとキャッチャー)は、この打者(バッター)は今、何の球種を待っているかを読み、打者(バッター)は、次どんな球種を投げてくるかを予測します。
その予測が当たったとしても、空振りが取れるストレートと変化球を持っているのが、中森俊介投手。
でも決して力任せに投球しないところが魅力な投手(ピッチャー)でもあります。
中森俊介(明石商業)の能力の高さの理由
中森俊介投手は、投手(ピッチャー)としての能力が高いのはもちろん、学業も優秀。
学年で280人いる中で10番目くらいの成績を残していて、学校での成績が「オール5」というのだから驚き!
得意科目は数学で、「論理的に考えるのが好き」と本人も話しています。
明石商業高校の狭間善徳監督さんも、常に成績がクラス上であるの中森俊介投手について・・・
「アイツはホンマに頭がよくて、生活態度も真面目、練習もこちらが言うことをしっかりやり遂げられる」
と、話されています。
投球する上で大事なのは、今、試合の流れ的にどうなのか?を考えなければなりません。
また前の打席で打たれている打者(バッター)場合、どの球で打たれているのかで、配球も変えなければなりません。
それを冷静に考え、分析できる能力も備わっているのでしょうね。
甲子園では、「中森俊介投手」対「各打者」との「力」対「力」の勝負と、「心理」対「心理」の勝負も見どころです。
中森俊介(明石商業)の兄がやばい!
中森俊介投手には、3歳上のお兄さんがいて、名前は「中森竜太」さん。
2019年8月の甲子園での明石商業高校の試合に応援に駆けつけており、見事勝利した明石商業高校の試合後に、地元新聞の取材を受けて「本当にうれしい」とコメントしています。
中森竜太さんの情報を検索すると、「納涼夏まつり!ふくすみ夢街道2017」という地元の夏まつりに、ギター弾き語りで出演しています。
しかし、その他有力な情報はありませんでしたので、音楽活動は趣味なのかもしれませんね。
そんな中森竜太さんも、実は野球経験者です。
中森俊介投手は小学校3年生の時に野球を始めます。そのきっかけとなったのは、お兄さんの影響です。
少年時代の中森俊介投手とお兄さんは良くキャッチボールを行うほどの仲の良く、中森俊介投手は当初、三塁手だったのですが、中学2年生の途中からエースを任されます。
しかし、コントロールが悪かったようで、少年野球時代にピッチャーを務めていたお兄さんが、そんな中森俊介投手にアドバイスを送っていました。
そのお兄さんは、明石商業高校に進学。お兄さんが在学中に甲子園出場の夢が叶えられず、その夢を叶えるべく、中森俊介投手も明石商業高校に進学したと言われています。
また、明石商業高校の練習を見学する機会があり、練習に取り組む真摯な部員の姿勢やレベルの高さに感銘を受けて「ここでやりたい」と決断したことも進学のきっかけとなりました。
大阪桐蔭高校から誘いがあったと言われている中森俊介投手ですが、明石商業高校の主将でレフトの来田涼斗選手が、大阪桐蔭のスカウトを断ってお兄さんのために明石商業高校野球部に入ったというのは地元では有名な話なので、どうやら来田涼斗選手の話と混同されて語られている可能性が高いようです。
どちらにしろ、小学生で野球を始めた時には、誰しもが甲子園出場を目標にします。
中森竜太さんも、甲子園を目標にがんばっていたと思うので、弟である中森俊介投手の活躍を自分のことのように、誰よりも応援しているでしょうね。
そのお兄さんの応援を背に、明石商業高校を日本一にするべく、4季連続となる春の選抜大会のマウンドに上がる中森俊介投手の活躍が楽しみです。
お兄さんと一緒に投げるマウンドに注目です。
中森俊介(明石商業)はドラフト候補!
中森俊介投手は、2020年の高校野球界世代No.1右腕で、ドラフト上位候補です。
2019年春の選抜大会での中森俊介投手の投球を観たスカウトの話。
~オリックス・谷口スカウト~
- 昨年よりもひと回り身体も大きくなり、それに比例してボールの強さ、キレも増してきている。まだまだ伸びしろがあるし、来年ドラフトで上位に入る力は充分あると思う
~巨人・岸スカウト~
- 伸びしろを感じる!来年は必ずドラフト候補になる
とコメントされています。
その他のプロ野球スカウト陣も2020年ドラフトイヤーとなる中森俊介投手を既にマークしており、新年初日の練習にはテレビカメラが3台も駆けつけたほど注目の高さがわかります。
今後の課題は、柔軟性。肩甲骨付近が硬く、無理に伸ばそうとすると故障してしまうリスクが高いので、今はテークバックなど動きを制限していますが、無理のない柔軟性が生まれれば、もっとすごいボールを投げれる可能性を秘めています。
スポーツ選手にとって、柔軟性は必須条件です。筋力強化も大事ですが、ストレッチなどで徐々に柔軟性を高めていくことも、故障のリスクを低くします。
プロ野球のスカウト陣の見るポイントとして、その選手の持っているポテンシャルも大事ですが、一番大事なのは将来性。
まだまだ伸びる力があるかどうか。日々成長していけるものを持っているかどうか。故障しやすい体では、プロ野球ではやっていけませんからね。
2020年が中森俊介投手にとって高校野球生活最終章の年。プロ野球スカウト陣を唸らせてほしいですね。
中森俊介(明石商業)の身長体重は?球速や球種についても詳しく調査!まとめ
明石商業高校1年生からベンチ入りし、4季連続出場となる中森俊介投手。
学業も優秀で、6歳から12歳までピアノ教室にも通っており、中森俊介投手のお母さんが6年かかった教材を1年で終わらせたというほど、手先が器用で集中力があることが伺えます。
注目されることへのプレッシャーもあると思いますが、いつもの冷静なマウンドパフォーマンスが出来れば、良い成績が残せるのではないでしょうか。
あと注目したいのは、狭間善徳監督さんです。
実は、高知県の名門・明徳義塾中学校の軟式野球部で4度の日本一に導いている敏腕監督さんなのです。その狭間善徳監督さんの甲子園での采配も非常に楽しみです。
監督さんの采配で、勝負が決まることも多々ありますからね。
甲子園マウンド経験も豊富で、4度目のマウンドとなる中森俊介投手。
どんなパフォーマンスを見せてくれるか、今から楽しみです。